クラミジアは細菌、カンジダはカビである

クラミジアとカンジダ症は似た症状が出る

クラミジアとカンジダ症は似た症状が出るため、混同されがちです。カンジダ症だと思って放置していたら、実はクラミジアで、相当進行してしまったいたということもあります。また、医師から「とりあえずクラミジアと思って薬を飲みましょう」と言われたものの、実際にはカンジダ症だったという報告もネット上には寄せられています。

似ているのは、両方とも陰部にかゆみが生じることと、おりものに変化が出ることです。炎症が起きている点で非常に良く似ています。恥ずかしいと思ってなかなか治療に行けず、1人で悩んでしまうことも多いですし、勝手にカンジダ症と判断してドラッグストアなどの薬に頼って、クラミジアを放置してしまうこともありますので注意しましょう。

ちなみにクラミジアを治療するにはアジスロマイシンを含む抗生物質ジスロマック1000mgを1錠飲んで治します。

どう違うの?

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こす感染症です。子宮頸管に細菌が感染することから始まりますが、無症状のことが多く、おりものにわずかに変化が出る程度です。放置していると下腹部に痛みが出てきて、膀胱炎症状が出ることもあります。無症状のまま進行していきますが、放置しても治りません。一方、カンジダ症はカンジダというカビ菌が感染して起きる性病です。

カンジダ菌は元々女性の外陰部の皮膚に常駐している菌で、性行為や体調不良などによって粘膜が傷んだり、免疫力が低下したりすることで炎症を起こします。多汗症や肥満などで陰部の湿度が高くなることによっても発症します。外陰部のかゆみは、膣の入り口付近で強く、ときに熱っぽく感じられるのが特徴です。おりものはヨーグルトのような白っぽい黄色です。クラミジアでもおりものに変化が出ますが、こちらは水っぽいものです。

必ず医師に判断してもらう

クラミジアとカンジダ症では治療方法がまったく違います。カンジダ症では、常在菌であるカンジダの増殖を抑えることが必要ですが、クラミジアでは抗生物質の投与が主な治療方法です。クラミジアの治療をしている女性がカンジダ症になることがありますが、これは抗生物質によって膣内の乳酸桿菌が減るためです。

クラミジア治療中にカンジダ性になっても抗菌薬や抗生物質の服用をやめないようにしましょう。クラミジアが再発するおそれがあります。自己判断ではなく、必ず医師の診断に従ってください。クラミジアは細菌ですので、菌を殺せば治りますが、カンジダは常在菌ですので抗真菌薬でなければ治りません。併発すると厄介ですが、それぞれ治療期間は長くないので完治までしっかり薬を服用しましょう。

膣カンジダの治療にはフルコナゾール成分が配合されたダイフルカン(ジフルカン)を飲んで治します。

20代に急増中の性病・クラミジア

最近20代・30代の年齢層で激増している性病があります。それはクラミジア感染症といって、現在日本で最も多い性病です。その感染者数はなんと100万人を大きく超えているとの統計もあります。ただし自覚症状が極めて少ない病気ですので、実際に感染していても気付いていない方もたいへん多いとされています。

このクラミジア感染症は他の性病と同じように粘膜感染で広まり、性行為によって移っていきます。ただし他の性病より厄介な点として、オーラルセックス(口を使った性行為)やディープキスで喉に感染する傾向がある事です。

症状は喉の痛みや痒み、腫れや粘膜のデキモノに発熱で、まるで風邪の様な症状ですから、医者でも見逃してしまう事があるのです。また性器で発症するクラミジア感染症も同様に自覚症状が小さいので、自己チェックとして性行為後3週間以内に症状が現れた場合に性病の検査を受ける様におすすめします。

クラミジア感染症の具体的な症状

性器クラミジアも咽頭クラミジアも、比較的に弱い微生物による感染症なので、スピロヘーターの様に重症になるケースは殆どありませんが、放置しておくと不妊の危険があります。特に女性は受精卵の着床が難しくなって、妊娠しない体になる事もあるのです。

性器クラミジアの女性の症状としては、初期症状におりものが増えたりニオイが強くなる事があります。そして下腹部に痒みが出ます。そして症状の進行につれて不正出血や性交時に痛みがでる様にもなるでしょう。また男性の症状としては尿道からサラサラした分泌物が出ます。そして排尿痛や尿道のかゆみや不快感が出る様になります。

酷くなりますと前立腺や精巣上体の腫れが出てきます。最終的に精子生成に関わる疾患になるのです。そしてもう一つ、咽頭クラミジアの症状は男女共通で、喉の痛みや痒み、イガイガ感が出ます。この時に口内やのどに白いできものができていれば感染の疑いが濃いでしょう。そして喉やリンパ節が腫れだし、微熱・発熱も続きます。放っておくと他の臓器に影響が出ますので早期に治療が必要です。

クラミジア感染症を防ぐ方法とは

この様に自覚症状が無く、知らぬ間に症状が進行してしまう性病ですから、普段の性生活で予防する事が肝心になります。その予防方法は、不特定多数の人と性交渉をしない事がベストでしょう。またコンドームなどの粘膜をカバーする避妊具の使用も効果的ですし、オーラルセックスでは前後によくうがいをする事も有効です。もちろん性行為の前には体を清潔にしておくと殺菌効果が得られます。