クラミジアと膀胱炎の違い

クラミジアの原因菌は治療しないと治らないが、膀胱炎は自然に治ることがある

クラミジアは細菌感染

クラミジアと膀胱炎は症状が似ているため、クラミジアに感染してもすぐには気が付きにくいという問題があります。初期症状が現れても、それを膀胱炎だと思い込み放置した結果、病気が進行してしまうケースが非常に多いことが報告されています。

膀胱炎は大腸菌によって引き起こされますが、クラミジアは細菌による感染でまったく違うものですが、おりものの量や色が変化したり、排尿時に痛みが出たりなどの症状は膀胱炎と同じです。下腹部痛が出ることもありますが、これも膀胱炎の症状のひとつです。

膀胱炎は大腸菌が原因菌なので、放っておいても人間が元々持っている免疫作用で自然治癒しますが、クラミジアは細菌が粘膜に取り付いて増殖していく病気ですので、放置しても治りません。抗生物質や抗菌剤などの投薬によってしか治せない病気です。

性病科、婦人科で処方される抗生物質はジスロマックで、成分はアジスロマイシンです。

女性は気づきにくい

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌が感染することによってかかる病気です。原因となるのは主に感染者との性行為です。感染すると男性は尿道に、女性は子宮頸部に異常を発生させます。男性は女性よりも尿道が長いので、尿道の炎症に気がつきやすいという一面があります。

女性は子宮頸部に感染したクラミジア菌によって分泌物に異常が発生するため、おりものが黄色くなったり白っぽく濁ったりします。排尿時の違和感や痛みが発生することもありますが、男女ともほとんど感じないか、または軽いものであるケースがほとんどです。

感染してから症状が出るまでの潜伏期間が短くて1週間、長いと3週間ほどかかるので、性行為をして感染したと気が付かないことが非常に多くあります。特に女性は、症状が出ないか、出ても軽いですし、膀胱炎と勘違いして放置してしまいがちです。

クラミジアは早めの検査を

膀胱炎だと思っていたが、放っておいても違和感が消えないとか、痛みが出ているなどの自覚症状があったら、すぐに医療機関に受診してクラミジアかどうかを診断してもらいましょう。女性の場合は産婦人科で検査できます。また、匿名で受けられる検査キットも販売されており、精度も高いです。

検査で陽性なら、そこからすぐに治療を開始しましょう。抗生物質による投薬治療で治ります。女性は治療せずに放置していると、卵管炎や骨盤の疾患などの合併症を発症することがあります。卵管癒着を発症することもあり、子宮外妊娠や不妊症の原因となることもあります。感染したまま出産すると、新生児に感染してしまいます。

膀胱炎とクラミジアは症状が似ている

膀胱炎は女性の多くがかかる病気のひとつで、2人に1人は生涯で1回はかかると言われているほどです。働く女性に多いのが特徴で、尿を溜めておく臓器の膀胱に炎症が発生するものです。たいていの場合、大腸菌が原因菌です。トイレを我慢しすぎたり、冷えやストレスによって悪化することが多くあります。

この膀胱炎は、クラミジア感染と症状が非常に似ています。たとえばトイレが近くなることや、排尿時に痛みがあること、尿をした後のすっきりしない残尿感などは両者に共通しています。そのため、クラミジアにかかっているのに膀胱炎と思って放置した結果、病気が進行して子宮内膜や卵管に炎症を引き起こすこともあります。

膀胱炎も放置していると、腎臓に負担がかかり腎炎などを発症することがあります。炎症が軽いときには、自覚症状が出ないことも多いので注意が必要です。

原因菌が違う

膀胱炎とクラミジアの違いは、原因菌です。膀胱炎は主に大腸菌によって引き起こされます。大腸菌は元々人間が体内に持っている細菌ですので、日数が経ることによって炎症が収まることも多いです。

クラミジアの場合には、クラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こす病気です。この細菌は、元々人間が体内に持っている細菌ではありません。粘膜の細胞に取り付いて自己増殖する性質がありますので、放置しても細菌は死滅しません。そのため、抗生物質や抗菌剤などによって治療しない限り、クラミジアは治ることはありません。

おかしいと思ったら

膀胱炎とクラミジアは原因となる細菌がまったく違う性質を持っています。治療はどちらも抗生物質を使用します。そのため、膀胱炎の治療と思って服用した抗生物質の効果でクラミジア菌も死滅することがあります。そうでない場合には、クラミジア菌をやっつけるための抗生物質ジスロマックを服用しなければいけません。

クラミジアは女性にとっては不妊症や子宮外妊娠のリスクを高める危険な病気です。おかしいと思ったら必ず病院に行くか、検査キットを購入して検査してみましょう。クラミジアは感染しても潜伏期間が長いため、何が原因なのか不明になってしまうことが多くあります。

性交渉によって感染したことに気がつかないケースも非常に多くあります。病院やクリニックを受診すれば、膀胱炎なのかクラミジアなのかを区別できますが、症状がどちらも深刻ではないため、受診しないまま放置してしまいがちですから注意しましょう。