クラミジア感染症について

クラミジアとは

性病の中でも最も多いクラミジア感染症

クラミジア感染症について一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。クラミジア感染症は性病の中でも最も多い感染症のひとつで、男女問わず感染します。クラミジア感染症は自覚症状が現れにくく、感染を気づきにくい性病としても知られています。

男性の場合は尿に膿が混じり痛みが出る場合がありますが、女性の場合は痛みが出にくく男性よりも気づきにくい状態となります。クラミジア感染症に感染した状態で放置してしまうと内部へと感染が進行してしまい、不妊症の原因となる恐れが出てきてしまうので注意が必要です。

また、男女の性器以外にもクラミジア感染症になってしまう箇所があります。それは「喉」です。いわゆるオーラルセックスをした場合に、クラミジア菌が咽喉へと感染してしまうのです。

咽喉がクラミジア感染症になってしまうと、のどが腫れて痛みが出る咽頭炎などを引き起こすことがあります。オーラルセックスによるクラミジア感染は、クラミジア感染症の男性とオーラルセックスをすることにより感染する場合と、オーラルセックスをする側の女性の咽喉がクラミジア感染症で、男性に移してしまうケースもあります。

性病の中でも最も多いクラミジア感染症を防ぐためにも、まずはクラミジア感染症の感染ルートを把握する必要があります。多くの方がお風呂などでの間接的な感染がないのかという疑問や不安を感じているのではないでしょうか。確かにクラミジア感染症は性病の中でも圧倒的に多いものなので感染力が高いことが分かります。

しかし、クラミジア菌は人間の体を離れてしまうと生命力が弱いため、すぐに死滅してしまうといった特徴があるのです。つまり、クラミジア感染の可能性はゼロではありませんが、空気感染やお風呂やプールなどでの間接的な感染はほとんどないことが分かっています。

このことからクラミジア感染症は9割以上が「性行為」により感染することがお分かりいただけるのではないでしょうか。クラミジア感染症を予防するためには、性行為時にコンドームを使用することが一番の予防対策となります。

コンドームを使用せずに性行為を行って性器に違和感やかゆみ、痛みを感じたら、パートナーにもクラミジア感染症が感染している可能性が高くなりますので、一緒に検査を受け必要な治療を受けるようにしましょう。

クラミジア感染が原因と判明した場合は治療薬ジスロマックの服用で早期に治療を開始します。性病科で必ずと言って良いほど処方されるクラミジアの特効薬で、成分はアジスロマイシン1000mgです。1回1錠の服用で効果が長く続き、そのまま完治するまで効き続けます。

クラミジアは厚生労働省の性感染症ページでも大きく取り上げられていますが、実際に感染者が非常に多いため予防、治療に関する知識を深めることが大切です。

クラミジア・トラコマティス

クラミジアの原因になるのは、クラミジア・トラコマティスという細菌です。日本では症例が少ないですが、トラコーマという眼病の要因ともなります。この細菌は、寄生する対象となる物体の細胞内にある封入体という組織に入り込み、そのなかにある小粒子にとりつく性質があります。ウイルスと同様の細胞寄生物質であり、非常に小さい生き物です。

クラミジアには大きく4種類がありますが、そのうち性病のクラミジア症を引き起こすのは、トラコマティスの1種類だけです。寄生する先となるのは粘膜で、粘膜以外の場所ではすぐに死滅するほど弱い細菌です。

自分以外の生きている細胞にとりつき、そのなかでのみ増殖する性質があるため、偏性細胞内寄生性微生物と呼ばれています。単独では増殖することができないという点が、他の細菌と性質が異なります。

どうして感染するのか

クラミジアの細菌が感染者から別の人にうつっていくのは、主に性行為です。クラミジアは粘膜同士の接触によって他に乗り移っていきます。性病は、たとえば感染者の使ったタオルやコップに触れるだけで感染するという誤った認識もありますが、クラミジアは粘膜以外の部分では非常に弱いため、その可能性は限りなくゼロに等しいです。

粘膜同士の接触または精液や膣の分泌液が、粘膜に付着することで感染していきます。感染している男性の精液や女性の膣分泌液には、クラミジア・トラコマティスが含まれているため、これが侵入することによって感染していきます。

どのように感染するか

クラミジアは、普通の性行為で簡単に感染します。決まった細胞以外の場所では生きていけないほど弱い細菌ですが、感染力は高く、感染者とコンドームを付けずにセックスをすると50%以上の確率で感染します。ごくノーマルな性行為で感染していきます。

また、フェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスによっても感染しますし、アナルセックスでも感染します。かつてクラミジアはほとんどの症例で性器感染でしたが、近年ではオーラルセックスが若い人の間では普通の行為となっているため、咽頭に感染する事例が増えています。

自覚症状は乏しいですが、治療を受けない限り粘膜を通して体内に増殖していくため、発覚したときにはかなりの重症だったという事例が多い病気です。不妊症の治療のために産婦人科を訪れて、何年も前にかかったクラミジアが発覚することも非常に多いとされています。