クラミジアは自然に治ることはない

クラミジアは自然治癒は期待できない

自覚症状が少なく、自分が感染していることに気づかないこともよくあるクラミジアですが、放置していれば自然に治るという考えは危険です。そこで、クラミジアを放置することのリスクについて見ていきましょう。

クラミジアに感染しても、男性の約5割、女性の約8割は何の自覚症状も感じないといいます。そのために感染が拡大しており、日本には100万人以上のクラミジア感染者がいるそうです。とはいえ、その100万人が全員病院を受診して治療しているわけでもありません。

かといって、治療しなかった人全員が重症化して取り返しのつかないことになっているわけでもありません。そのため、放置していても自然治癒することがあるのではと思いたくなりますが、そうとは一概に言えないのです。

クラミジアの治療を受けなくても、風邪薬などに含まれる抗生物質が知らないうちにたまたまクラミジアを治している可能性もあります。自然治癒することはないと断言する医療関係者もいますので、放置してよいとは言えないでしょう。

クラミジアや淋病の治療に処方される抗生物質はジスロマックですので、放置せずに早期の服用治療で悪化する前に治しましょう。

感染の拡大

クラミジアを放置していると、その人と性行為を持った相手も感染させてしまうことになります。それが不特定多数と性行為を持つような人だったら、クラミジアの感染は拡大する一方です。

クラミジアはセックスだけでなく、フェラチオやクンニリングスでも感染する病気です。ですから、たとえば本番行為のない風俗であっても、感染するリスクは高確率であるのです。クラミジアがのどに感染すると、性器に感染したときよりも完治に時間がかかってしまいます。その間にもどんどん感染が広がり、重症化すると以下に示すような深刻な状態を招いてしまいます。

放置したクラミジアが引き起こす症状

男性がクラミジアに感染すると、自覚症状があっても初期段階では排尿時の尿道の違和感程度です。しかし、放置するとクラミジアの病原菌が前立腺や精巣上体にまで侵入し、そこで炎症を起こします。前立腺炎や精巣上体炎は男性の不妊症にもつながりますので、放置するリスクは高いです。

女性の場合はクラミジアを放置するともっと深刻です。男性よりも自覚症状が出にくいので、痛みを感じたときには子宮頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎など重症化していることがあります。炎症によって卵子や受精卵の通り道が塞がれてしまうと、不妊や子宮外妊娠になってしまいます。また、妊娠時に感染していると生まれてくる赤ちゃんまで感染させてしまうことにもなり得るのです。

自然消滅しない細菌

クラミジアの代表的な症状は、排尿時の痛みや性器のかゆみなどです。こういった症状は雑菌による尿道炎でもなります。雑菌性の尿道炎は放っておいても自然治癒します。人間には免疫機能があり、それによって多少の異物は排除できるようなっているからです。痛みが出たり、かゆみが出たりするのは免疫機能が働いているからとも言えます。

ところが、クラミジアという細菌は生命力が強く、通常の人間であれば自然治癒することはありません。死滅するどころか、放置しているとどんどん増殖して、尿道や尿道口にいたクラミジア菌は粘膜をたどって身体の奥まで行き渡ってしまいます。人間の身体が元々持っている常在菌ではなく、人間が防衛機能で倒すことは不可能と言っていいでしょう。

性病の代表といえば梅毒ですが、これはペニシリンの発明以前、発症すればほぼ100%死ぬ病気でした。クラミジアも同様で、抗生物質を服用して細菌の増殖を阻害しない限り治癒することはありません。症状があまりないという点でも厄介な病気で、軽い痛みがある程度と甘く見て、他の人との性行為をして相手に感染させてしまう確率が非常に高いです。

放置すると

クラミジアは具体的な症状が感知しにくい病気です。男性では約50%、女性では約80%が自覚症状がないと言われています。感染の初期症状では、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎になります。

男性は排尿で痛みがあり、女性はおりものの量が増えて白っぽい膣分泌液が出るようになります。これも軽いもので、日常的に経験するようなもので、そのため放置されがちです。もし初期症状の段階で発見できたら治療も楽に済みます。

抗生物質の投与で1週間から2週間、長くても3週間あればクラミジア菌は死滅し、身体からいなくなります。通院も検査で1回、症状の確認で2回程度、再検査で1回と都合3回から4回で完治します。もし放置していると、男性は副睾丸炎や前立腺炎、女性は子宮内膜や卵管に炎症を発症してしまうでしょう。

男性女性ともにクラミジアは放置して治そうとせずにジスロマック(アジスロマイシン)の服用で早期に治療しましょう。

自然と治ったケース

クラミジアが自然に治る可能性もあります。考えられるのは、他の病気で投与した抗生物質が働いてクラミジア菌が死滅したというケースです。クラミジア治療に使う抗生物質は、たとえば皮膚炎に効果のあるものがあります。

皮膚のかゆみを抑えるための抗生物質がクラミジア菌も同時にやっつけたということです。歯医者の治療で使う抗生物質でも効き目が出ます。とはいっても、クラミジアの自然治癒の可能性はほとんどゼロに近いと考えましょう。