クラミジアの治し方

クラミジア治療と治療期間

治療は簡単

性感染症で最も多いクラミジアは、初期の症状はごく軽度で治療の難しくない病気です。そのため軽視されることが多いのですが、放置してよいわけではありません。ここではクラミジアに感染したときの治し方や心構えについて見ていきます。

以前は今ほどクラミジアは注目されていませんでした。30年ほど前までは梅毒や淋病といった重い症状の性病が多かったため、症状の軽いクラミジアは原因不明や軽度の尿道炎として処理されていたのです。

しかし、クラミジアを放置していると、体内で炎症が進んで重症になることもあります。早期に発見して抗生物質を投与すれば短期間で完治するので、クラミジアの治し方としては違和感を感じたら早めに病院を受診することです。

性病科で処方されるクラミジアのお薬はジスロマックで、1錠1000mgであれば1回の服用で完治します。

自覚症状の出にくい病気

クラミジアは自覚症状の出にくい性感染症で、感染者の多くが自分が感染していることを意識していないぐらいです。実際、男性の約半数、女性の約8割は特に目立った症状が出ないため、知らないうちに進行してしまうことがあります。

表れる症状は、男性なら尿道炎、女性なら子宮頚管炎が主で、この段階なら1~2週間の治療で完治します。ただ、特に症状が出ないまま進行してしまうこともあるので、気づいたときには前立腺炎、精巣上体炎、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎、腹膜炎など重い炎症が起こっていることもある怖い病気です。さらに放置すると子どもの作れない体になってしまうこともあるので、やはり早めに病院を受診することが何よりの特効薬になります。

自然治癒は期待しない方がよい

クラミジアは自然治癒することがあると言われることがあります。日本には100万人以上のクラミジア感染者がいると言われていますが、全員が病院で治療しているわけではありませんし、治療を受けない人が全員重症になっているわけでもありません。

ですので、実際に自然治癒する可能性もないとは言えないでしょう。しかし、クラミジアについてはまだわからないことがたくさんあります。自然治癒することはないと主張する研究者もいるぐらいですから、楽観視してよい病気だとは言えません。

クラミジアは自分だけでなくパートナーを感染させてしまう病気です。特に症状を感じないからといって放置していると、性行為を持つ相手を危険に晒してしまうのです。ですので、自然治癒を期待するのではなく、早い段階でできればパートナーと一緒に病院を受診して完全に治療することを推奨します。

クラミジアの治療に用いられる抗生物質

クラミジアの治療は抗生物質で行います。抗生物質には内服薬と点滴がありますが、通常は内服薬だけで治療し、1回の服用で約1週間後には完治します。しかし、遺伝子検査による確認が必須なので、通院が終了するまでにはさらに時間がかかります。

クラミジアの治療で用いられるおもな抗生物質はジスロマック(アジスロマイシン)です。ジスロマック以外にクラビットクラリス、エリスロマイシンなども処方されることがありますが、9割方ジスロマックです。以前はクラビットで治療することがクラミジア治療の主流でしたが、クラビットでは完治までに長期間かかるため、現在ではジスロマックを処方する医療機関が圧倒的に多いです。ジスロマックなら、1回の服用で効果が1週間持続するため、通院する回数も少なくて済みます。

完治するまでの期間

ジスロマックを1000mg服用すると、その作用は約1週間持続し、それだけで完治することも多いです。ジスロマックだけでは効果が出ない場合は、ほかの抗生物質を処方して様子を見ることになるでしょう。クラミジアは淋病と異なり耐性菌がないと言われていますが、症状が重いと完治までに数カ月かかることもあります。

ジスロマックの1回の処方で完治することが多いとはいっても、完治したことを確認するために遺伝子検査を受けなければなりません。クラミジアはそもそも自覚症状が出にくい病気ですので、症状がなくなっただけでは本当に病原菌が死滅したのかがわかりません。

実際、5~10%ぐらいの人が治療を受けた後に再発しています。体内から完全にクラミジアの病原菌が消えたことを確認するには、薬の服用が終わった1週間から2週間後に遺伝子検査を行います。なお、遺伝子検査は精密なため、クラミジアが死滅していてもDNAが残っているとそれに反応してしまいます。ですので、治療から検査まではなるべく間隔を置く必要があるのです。

完治が証明されるまで性行為は控えるのが鉄則です。症状自体は早い段階で治まっても、検査で完治したことがはっきりするまでは、上記のような理由から3週間から1カ月程度かかります。もし病原菌が残っていると、再発して他人を感染させる危険性がありますから、検査で完治したことが証明されるまでは性行為を行わないようにしましょう。