クラミジアの潜伏期間は最長で3週間

クラミジアの潜伏期間はどのくらい?

クラミジアの感染ルート

クラミジアの病原菌であるクラミジア・トラコマティスによって発症します。この菌は接触感染で広まる菌で、決して空気感染の心配はありませんが、反対にあらゆる性行為を介して感染してきます。つまり体液を介した粘膜感染が主なルートなのです。

ですから精液・膣分泌液などの体液だけでなく唾液からも感染してしまいます。よくオーラルセックスによって咽頭部(のど)へ感染する事があります。これは20代の年齢層にも多く見られ、性交渉の無い方でもキスだけで感染したケースもあるくらいです。そしてもう一点、クラミジアに感染している人はHIV(エイズウイルス)に感染しやすくなるとされているので、非常に注意が必要なのです。

クラミジアの潜伏期間について

この様にあらゆる性行為を通じて感染をしてくるクラミジアの潜伏期間はどうなっているのでしょうか?一般的にクラミジアの保菌者と性行為をした場合、その日から1~3週間ぐらいで体に何らかの症状が出てき始めます。もちろん潜伏期間はひとそれぞれで変わってきますから、もう少し遅い場合も十分にありうるでしょう。

そこでもしクラミジア感染したかもしれないと思った時は、過去1ヶ月前まで性交渉の相手をチェックしてみる必要があります。なぜなら潜伏期間中に他の人と性行為をして、知らないうちに移してしまっている可能性があるからです。そしてクラミジアに関しては、ほとんどの方が自覚症状を感じていないケースが多く、無自覚の内にどんどんと他の人に移してしまっている人も実際にいます。

潜伏期間の他に注意すべきポイント

クラミジアが体に症状として出るまでの潜伏期間は約3週間ですが、その期間が過ぎれば安心とはなりません。先にも言った通り、この感染症は自覚症状の極めて薄い病菌です。たとえば1年前に性行為をした相手が万が一クラミジアだった事が分れば、3週間を過ぎた後でも必ず検査をするべきでしょう。

そして、それまでの間に性行為に及んだ方へ、勇気をもって感染病の事を伝える努力が必要です。この病気は女性であれば不妊症まで進む怖い病気ですし、男性でも睾丸炎などの危険も十分にあるのです。他人へ悪影響を与えてしまう可能性を十分に考慮して、早い段階で適切な対応を取っていくようにしましょう。

もちろん相手に嫌われたり、恨まれたりする事もあるかもしれませんが、早期治療は身のためになります。そして新しい感染者を自分のせいで生み出さないためにも、すぐに関係者の検査を呼びかける様にしましょう。

クラミジアの場合は治療は意外に簡単で、抗生物質のジスロマックを1錠(1000mg)服用するだけです。3、4日すると症状も完治しますので治療を先延ばしにしないことが大切です。

特殊な細胞分裂をする細菌

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こすものですが、この細菌は特殊な細胞分裂の仕方をします。通常の細菌は、外部から取り込んだ栄養分で自分の身体を大きくして、そこから細胞分裂していきますが、クラミジア・トラコマティスは自分では細胞分裂できません。宿主の細胞の中でのみ増殖する性質があります。

宿主となる細胞に感染するための形態と、細胞分裂するための形態の2つを併せ持っています。宿主細胞に取り込まれたクラミジアは、7時間から8時間ほど経ってから増殖するために形を変えていきます。およそ48時間で分裂するための形が整い、72時間ほどで次の宿主細胞に取り付くための細胞分裂が終わります。

1週間から3週間ほど

クラミジアの細菌は特殊な細胞分裂の形を取るため、宿主である人間が気がつくまでに時間がかかります。たとえばインフルエンザは潜伏期間は1日から2日、長くても3日ですが、クラミジアは潜伏期間が1週間から2週間ほどかかります。長ければ3週間です。自覚症状が出にくい病気でもあり、男性の感染者のおよそ5割は自分で分かるような症状が出ません。

潜伏期間が長いので、感染源の特定も困難なケースがあります。自覚症状が出ないので、そのまま放置してパートナーに感染させてしまうこともあり、男性が風俗店で感染して、それを妻や恋人に感染させることも考えられます。女性のほうも潜伏期間が長く、さらに自覚症状が出にくいのでそのまま放置することが多く見られます。

放置しておかない

クラミジアはどちらかというと、男性のほうが自覚症状が出やすいです。男性では尿道がかゆくなり、排尿時に痛みが出ます。典型的な性病の症状であるため、すぐに発覚します。女性はおりものが増えたり、軽い生理痛のような痛みが出るだけなので気がつかないケースが多いと言われています。

潜伏期間が長く、自覚症状で出にくいので、かなり病気が進んでからやっと病院に行く方も多いのです。クラミジア症の検査は、感染したかもしれない性行為から3日ほど経過していれば受診できます。医療機関で検査を受けると、医療費通知として家族に知られてしまうこともありますが、近年ではSTD性病研究所など、匿名で検査を受けられる制度も整っています。

簡単な検査キットで調べられて、他の性病についての検査も同時に受けられますので、おかしいと思ったら積極的に利用してみましょう。