パートナー間で感染しあうのをピンポン感染と言う

感染を繰り返す

クラミジアに感染したことが分かっても、それを妻や夫、恋人などのパートナーに打ち明けることができず、自分だけ病院に行ったり治療薬を内緒で購入したりして治療をするケースは珍しくありません。性病ですので、性的関係があって初めて感染します。

ここでたとえば風俗店通いが発覚することを恐れることもありますし、浮気がばれたら夫婦の場合、最悪で離婚という事態にも発展しかねません。そういった懸念や心配から、大切な人にクラミジア感染を話せない人は多いのです。

ところが、パートナーと性交渉を行えば、高い確率で相手にも感染します。コンドームを使わないセックスでは50%以上の確率で相手に感染するほど、クラミジアは感染力の高い性病です。クラミジアにかかって自分は治っても、性的関係にある人にうつしていたら、また自分が感染することがあります。これをクラミジア感染スパイラルやピンポン感染と呼びます。

2人で治療しよう

性感染症は本人の羞恥心が問題になります。性病に対する恥の概念を日本人は強く持っています。そのため、他の人に知られるのを恐れて、パートナーに打ち明けられないのです。そのまま放置していれば、いずれまた自分がクラミジアを再発してしまいます。

クラミジアは自覚症状が少ない病気のひとつで、特に女性の感染者のうち80%は初期の自覚症状がないというデータもあります。そのため、クラミジアにかかった状態が普通になってしまいます。

女性がクラミジアを放置した場合には最悪で不妊症や流産のリスクがあり、男性も睾丸が肥大化してしまうケースもあります。それを回避するには、2人で治療を受けなければいけません。せっかく治療したのに、相手が知らないままでは再発のリスクは減らないのです。

不特定多数と性交渉しない

性病は多くの場合、不特定多数の人と性的関係を持つことに原因があります。男性であれば風俗店、女性であればワンナイトラブです。どちらが感染したにしても、性病のことを話して、一緒にクリニックに行ったり治療薬を服用したりしましょう。

完治するまではセックスはしないことです。また、そのときに関係を持った人とは絶対にセックスをしないことを心がけましょう。正直に告白して一緒に検査を受けましょう。自分の身体だけでなく、将来の子供にも関わる大切なことですから、婚約や結婚といったタイミングで2人で同時に検査するのも良い方法です。

クラミジアはどこにいる?

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こす病気ですが、この細菌は人間の粘膜に住みつきます。粘膜以外の場所では非常に弱い菌で、離れるとすぐに死滅します。とはいえ、粘膜から粘膜への感染力は非常に強く、コンドームなしの性行為では50%の確率で相手に感染すると言われています。

たとえば男性が風俗店などで性行為を行って、相手の女性がクラミジアに感染しているとすると、高い確率で感染します。その男性が別の女性と性行為をすると、その女性にも感染します。ここでいう感染は主に性器から性器への感染です。

また、クラミジアはオーラルセックスによっても感染します。この場合には喉に感染します。喉も粘膜ですので、クラミジア・トラコマティスが住む場所に適しているからです。

キスによる感染

もしクラミジア・トラコマティスに感染している女性に、男性がクンニリングスをしたら、男性の喉にクラミジアが感染する可能性があります。さらにその男性が女性とキスをしたら感染するかもしれません。軽く唇を合わせるのではなく、唾液を交換するディープキスをしたら、粘膜から粘膜への感染で女性の喉にクラミジア・トラコマティスがうつることがあります。

ただ、これはあくまで可能性の話で、専門クリニックでも意見が分かれており、実態はなかなかつかめません。たとえば性病クリニックとして有名な山の手クリニックは、性器感染していても口内に菌が存在していなければキスしても感染しないという言い方をしています。微妙な言い回しですが、咽頭クラミジアに感染している人は口内にクラミジア菌がいる可能性がありますので、キスでも感染すると考えることもできます。

実態はつかみにくい

軽くキスする程度では感染しないのは、クラミジアの細菌の性質からしても当然でしょう。ディープキスなら可能性がありますが、確率がどの程度なのか、実態はつかみにくいというのが現状でしょう。クリニックや専門医師の意見を見ても、かなり低い可能性と言えます。

クラミジアは性病のなかでも患者数が最も多いと言われており、無症状で感染している保菌者を含めると100万人程度いると推測されています。もし、キスだけで簡単に感染するのであれば、爆発的に流行しているはずですが、そういった話は入ってきません。

高校生であれ大学生であれ、キスはしますので学生たちに大流行するでしょう。実態はそうではないので、かなり珍しいケースと判断して良いでしょう。