結膜炎とクラミジアの点眼薬とは

ウイルス性結膜炎と似ている

結膜炎は目の中や周囲に症状が出る眼病で、主にアレルギー性とウイルス性の2種類があります。アレルギー性結膜炎の代表が花粉症です。ハウスダストやダニなどが原因で目にかゆみが出ます。ウイルス性の結膜炎には、「はやり目」と言われるものが代表的で、目ヤミや充血などの症状が出ます。

プールの水から感染するプール熱でも結膜炎になることがあります。一方、クラミジア結膜炎は、性病であるクラミジアの細菌が目に入って感染します。一見するとウイルス性の結膜炎と違いが分からないので見過ごしてしまうことがあり、大変に危険です。

感染する事例は非常に少ないですが、注意が必要です。ウイルス性結膜炎と同様に目ヤニが出始めて、まぶたが腫れてきます。また、結膜に小さなブツブツができて、放置していると大きくなって結膜から網膜へ細菌が侵入してきます。

どのようにして感染するのか

クラミジアは一般的に性病で、主に性器に感染するものですが、原因菌のクラミジア・トラコマティスは粘膜に住みつきます。粘膜から粘膜へと感染する性質があり、逆に粘膜を離れると非常に弱い細菌で、身体から離れたクラミジア・トラコマティスはすぐに死滅してしまうほどです。

感染経路として考えられるのは、感染した部分に指などが触れて、細菌が手についた状態で目を触ってしまうことです。細菌が付着したタオルで目をぬぐっても感染する可能性があります。クラミジアの細菌は粘膜から離れるとすぐに死んでしまいますが、粘膜への感染力は高く、いったん粘膜に取り付くと増殖を開始します。

目が充血したり、まぶたが腫れたりするだけでなく、結膜に膿の入ったオデキが現れるのが特徴です。進行すると角膜まで細菌が侵入して、視界を狭めます。角膜が傷ついてしまうと、視力障害を引き起こし、最悪では失明するリスクもあります。

治療は?

クラミジア結膜炎の治療は、抗菌剤を含む点眼薬を使用します。また軟膏や飲み薬も治療に使われます。クラミジア結膜炎は、一般のクラミジアよりも治療期間が長くなることが多いです。自覚症状がなくなっても、細菌が完全になくなるまでしっかりと治療を続けましょう。体内にクラミジアの細菌が残っていると、再発する危険性があります。

クラミジアにかかった場合には、パートナーへの感染も懸念されますので、一緒に検査を受けるようにしましょう。パートナーに感染した状態を続けると、ピンポン感染でまた自分のところに帰ってきます。

クラミジア結膜炎の症状

クラミジア結膜炎に感染すると

クラミジアは性行為によって感染する病気ですので、クラミジアと聞くと性器だけ症状が出るものだと思っている人も多いのではないでしょうか。確かに性器に症状が出る病気ですが、目に感染すると結膜炎にもなってしまいます。クラミジアによる結膜炎には、性行為で感染する成人型封入体結膜炎のほかに、乳児が出産時に産道で感染する新生児結膜炎もあります。ここでは性行為で感染する封入体結膜炎の治療について見ていきます。

結膜とは、白目の表面やまぶたの内側を覆う膜のことで、眼球の内部と外部を隔て、まぶたと眼球が癒着しないようにする役割を持っています。袋状なので中に異物が溜まりやすく、温度と湿度が病原菌の繁殖に適した環境なので、炎症が起こりやすい場所でもあります。

クラミジア結膜炎のおもな症状は、充血、黄色い目やに、膿、耳のそばのリンパ節の痛みや腫れなどです。片目だけに感染することが多く、症状も感染した方の目の付近に表れます。クラミジア結膜炎が進行すると角膜にまで達し、いくら目を洗っても視界が定まらなくなったり、結膜にぶつぶつができたり、角膜が濁って光がまぶしく感じられたりといった症状も表れます。

クラミジア結膜炎の症状の表れ方

性行為で感染した場合は、潜伏期間が2日から19日ほどあるので症状がすぐに表れず、クラミジアが原因とはわかりにくいです。実際、目の調子がおかしいと思って眼科を受診しても、はやり目と診断されてクラビット点眼液を処方されるということがあるようです。

眼科では性病かどうかはわからないので、クラミジアが原因とわからずに何カ月も無駄な治療を行うことにもなってしまいます。ただ、クラミジアに感染した場合、ほとんどの人が性器にも症状が表れるものです。性病科を受診して同時に性器の方も治療しましょう。

クラミジア結膜炎の治療法

クラミジア結膜炎の治療は点眼薬や眼軟膏で行われます。性器や咽頭にも感染があることが多いので、抗生物質ジスロマックの服用も必要なことが大半です。クラミジア結膜炎は放置すると視力が低下する怖い病気ですから、完治するまでは医師の指示に従い、自己判断で薬の服用や点眼をやめないようにしてください。クラミジア結膜炎が完治するまで数週間から数カ月もかかることがありますので、継続的な治療が大切です。