クラミジア薬の種類は?

クラミジアの治療概要

感染箇所によって異なる薬剤

クラミジアは放置していても自然に治ることのない病気です。必ず医療機関で治療を受けてください。ここではクラミジアの治療方法と治療に用いられる薬剤について見ていきます。

クラミジアの治療は、体内に侵入したクラミジア・トラコマティスという病原菌を死滅させることを目的に行います。治療はおもに薬剤で行われ、咽頭や性器に感染している場合は抗菌作用のある抗生剤、目に感染している場合は軟膏や目薬、感染が進行して子宮付属器炎を起こしている場合は点滴が用いられます。

薬剤の作用の仕方

クラミジアは咽頭や性器に感染することが多いため、ここでは抗生剤の服用によってそれがどう作用するのかを見てみましょう。まず、服用した抗生剤が腸に達すると、そこから抗生物質が血管内に入り血液に乗って全身を巡ります。その期間は約1~2週間で、その間にクラミジアに感染している細胞に抗生物質が作用します。

すると、病原菌であるクラミジア・トラコマティスが死滅し、それと同時に感染箇所に表れていた症状も治まるのです。抗生剤を一度服用すれば90%の確率で治療できるとされていますが、病原菌が体内に残っている可能性もあるので必ず検査を受けて確認しましょう。その検査の時期は、抗生剤を服用してから約3~4週間後です。検査で陰性と判明するまでは病原菌が残っている危険性があるので、それまでは油断せず、性行為も控えてください。

ミジアの治療に用いられる薬剤

クラビットはもはや効かない

以前は、クラミジアや淋病の治療に、クラビットミノマイシンシプロキサンといった薬剤が用いられていましたが、現在ではどちらの病気にも効果的ではないことがわかっています。これらの薬剤で治療効果を得るには、長期間服用するか大量投与するかになるので、現在では多くの医療機関が処方を控えています。

現在処方される抗生物質

現在ではおもに「テトラサイクリン系」「マクロライド系」「ニューキノロン系」のいずれかの抗生物質を用いて治療します。症状や感染箇所によって処方される薬の系統が違います。マクロライド系のジスロマックという抗生剤は、体への負担が小さく一度の服用で約10日間効果が持続するため、薬を飲み忘れて病原菌が体内に残ったままということを防ぐのに有効です。

クラミジアの治療に用いられる抗生物質

3種類の抗生物質

クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマティスという細菌に感染した状態ですので、治療にはその細菌を死滅させる抗生物質が使用されます。クラミジアの治療に使用される抗生物質にはおもに3種類あります。マクロライド系、ニューキロノン系、テトラサイクリン系の3つです。

マクロライド系

強い抗菌力を持つ、現在のクラミジア治療で第一選択肢となることの多い抗生物質です。アジスロマイシンやクラリシッドなどの薬があります。

ニューキノロン系

ニューキロノン系の抗生物質にもクラミジアの菌を死滅させる作用があります。クラビット、トスキサシン、ガチフロなどの薬があります。クラビットは、従来のクラミジア治療によく用いられた薬ですが、最近ではこれに耐性を示すクラミジアの菌が増えているため、以前ほど使われなくなっています。

テトラサイクリン系

テトラサイクリン系の抗生物質には、クラミジアの菌の増殖を防ぐ作用があります。ミノマイシンやビブラマイシンといった薬が有名です。

ジスロマックの特徴

効果の持続時間が長い

クラミジアの治療薬として現在よく使用されるのは、マクロライド系抗生物質のジスロマック(アジスロマイシンの商品名)という薬です。体内に吸収されると白血球に取り込まれて、約1週間体内を循環します。一度の服用で約1週間効果が持続するため、毎日や1日に何度も服用する必要がありません。抗生物質は一度でも飲み忘れがあると効きにくくなってしまいますから、飲み忘れの心配がないのはジスロマックの大きなメリットです。1回の服用でクラミジアが完治する確率が約90%と高いため、現在のクラミジア治療において第一選択肢となっています。

副作用の少ない安全な薬だが

ジスロマックは副作用の少ない薬です。そのため、妊婦さんも服用できます。ただし、まったく副作用がないわけではありません。副作用の軽い症状に、吐き気、のどの腫れ、下痢などが報告されています。かゆみやじんましんが表われる人もいます。重篤な副作用が起こることはまれですが、黄疸、肝機能障害、白血球減少、血小板減少、顆粒球減少、横紋筋融解症などの症状が表れる可能性もなくはありません。安全性の高い薬ですが、初めて服用する際は何か違和感があったときはすぐに医師に相談できるようにしておきましょう。