ジスロマックの併用禁忌薬

併用禁忌薬はなくても副作用が多い薬

安全性が高い薬

ジスロマックはマクロライド系抗生物質に分類される薬で、他のマクロライド系薬剤と比べると、指定されている併用禁忌薬はなく、安全性はかなり高い薬です。風邪薬や胃薬などと併用してもそれほど副作用が出やすいという心配がないため、その点では安心できるでしょう。すでに持病を持っている人がジスロマックを服用する際には、現在飲んでいる薬とジスロマックの相性を医師にチェックしてもらう必要がありますから、受診の際にはお薬手帳を持参するようにしてくださいね。

ジスロマックの特徴

ジスロマックには特別注意しなければいけない併用禁忌薬はありませんが、出るかもしれない副作用の幅が広いという特徴があり、その点は注意しなければいけません。例えば、多くの人に見られる軽度の副作用としては、お腹が痛くなったり吐き気や嘔吐、体にブツブツができるなどの症状があります。

また、血液中の白血球の数が減少するという症状が出ることもありますが、白血球は免疫力と大きな関係があり、減少することによって感染症などの病気にかかりやすくなってしまいます。特に風邪やインフルエンザなどの感染症は季節によってはとてもかかりやすくなりますから、注意したほうが良いでしょう。

人によっては、副作用が重度に出てしまうことがあります。体質や体調などによって副作用の出方は異なりますが、重度の症状になるとアナフィラキシーショックになって命にもかかわる重大な症状となってしまうこともあるので気を付けましょう。

重度の副作用には肝機能や腎不全、肺炎や横紋筋融解症、スティーブンスジョンソン症候群、アレルギー性の紫斑病などがあり、もしもこれらの症状が出たら、直ちにジスロマックの服用をやめて、医師の診察を受けることが必要です。ジスロマックは持続性が高い薬剤で3日間服用を続ければ薬効が1週間継続するという特徴があります。

そのため、体内に薬効が残っていると、薬の服用を中止しても1週間ぐらいは副作用が収まらないということもあります。症状によってはジスロマックの服用をやめるだけで放置するのは危険なので、速やかに受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

対症療法で薬を飲むのはOK?

例えばジスロマックの副作用で咳が出るようになった場合、自己判断で咳止めの薬を飲んでも、効果が出ないことがあります。その理由は、咳の原因がジスロマックによる副作用だからです。対症療法で薬を飲んだとしても、副作用が原因だと症状は治まらないので、医師に相談して適切な判断を仰ぎましょう。

ワルファリンは抗菌剤

ジスロマックには指定されている併用禁忌薬はありませんが、ワルファリンとの併用には注意が必要です。ワルファリンは血液を固まりにくくする作用を持つお薬で、心筋梗塞や脳血栓、脳梗塞など、血液が血管を詰まらせてしまう疾患に対して処方されることが多い薬剤です。服用してから効果が出るまでには1日~2日程度かかりますが、体内で薬効が出始めると、効果は1週間程度続く持続性を持っています。

ジスロマックとワルファリンを併用することは、併用禁忌というわけではありませんが、肝臓から分泌されるチトクロームという代謝酵素を阻害するリスクがあるとともに、ワルファリンの作用を必要以上に高めてしまうという可能性があります。そのため、すでにワルファリンを飲んでいる人がジスロマックを処方してもらう際や、ジスロマックを飲んでいる人がワルファリンを処方される時には、この点は気を付けたほうが良いでしょう。

ジゴキシンとの併用は血中濃度が上がるリスク

ジスロマックとの併用で注意が必要な薬剤には、ジゴキシンもあります。ジゴキシンは心臓疾患の治療に使われる薬剤で、ジスロマックと併用することで、血液中の糖タンパクが増えてしまい、血液中のジゴキシン有効成分が目的地まで運ばれにくくなってしまうリスクがあります。

そうすると血液中のジゴキシン濃度が高くなってしまい、ジギタリス中毒を引き起こしてしまう可能性があります。併用禁忌薬ではないので、医師から「大丈夫ですよ」と言われることがあるかもしれませんが、服用中にもしも体調に異変を感じたら、すぐに服用を中止して病院に行くようにしてくださいね。

同じようなメカニズムで併用薬剤成分の濃度が高くなってしまうものには、シクロスポリンがあります。シクロスポリンは過剰な免疫反応を抑えるための免疫抑制薬として使われますが、免疫力を抑える働きがあるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまうという副作用があります。

この薬をジスロマックと併用すると、シクロスポリンの血中濃度が高くなってしまい、病気にかかりやすくなってしまったり、腎臓障害を引き起こすリスクが高くなることがあるので注意しなければいけません。もしも他の疾患の治療でシクロスポリンを処方されている人は、ジスロマックとの併用でどのような副作用がでるのか、出たらどう対応すれば良いのかを医師に相談した上で薬を処方してもらったほうが安心ですね。