クラミジアは抗生物質で完治する

一般的な治療の仕方は?

クラミジアで陽性反応が出た場合、一般的には男性であれ女性であれ、抗生物質を投与することになります。クラミジアにも数種類あるため、それに合わせて薬を選択します。マクロライド系やニューキロン系といった薬を使うことになります。ジスロマックという特効薬と言われるものがあり、治療効果は確実に上がります。

どのような性病でもそうですが、クラミジアもかかってからどの程度の期間が経っているのかによって治療期間が変わります。早期発見のうえで早期治療ができれば、治療は楽に終わります。完治するまでには個人差はありますが、ジスロマックで1週間程度とされています。症状が進行していて、骨盤や肝臓の周囲にまで炎症が及んでいる場合には、3日から5日ほど点滴を受ける必要があります。

抗生物質の働き

抗生物質は、細菌を殺すか不活性化させるものです。増殖を抑えるという働きもあります。人間の身体にはたくさんの菌類が住んでいますが、人間にとって有益な菌には影響を与えず、人間にとって害をなす細菌に対して効果を発揮するのが抗生物質です。クラミジアと同じ性感染症の梅毒にはペニシリンを使いますが、ペニシリンは梅毒菌の細胞が合成する酵素に取り付いて、働きを止めます。

そのため細菌は死滅するという仕組みです。結核の治療に使われるストレプトマイシンは、細菌がタンパク質を合成するのに使うリボゾームという酵素と結びついて、タンパク質の合成を妨げる働きがあります。クラミジアの治療に使われる抗生物質は、ペニシリンやストレプトマイシンと同様に、酵素やタンパク質と細菌の合成を阻害してクラミジア菌を死滅させ、増殖を抑えます。

代表的な3種類

クラミジアの治療に使う抗生物質としては、マクロライド系、ニューキノロン系、またテトラサイクリン系の3種類があります。マクロライド系にはクラリスマイシンやアジスロマイシン(ジスロマック)という成分名の抗生物質があり、クラミジアの増殖を抑える働きがあります。多くの治療薬に使われている成分です。

尿道炎などの性病の原因はクラミジアか淋病ですが、一番効く抗生物質がアジスロマイシンです。

ニューキノロン系には、レボフロキサシン(クラビット)やトスフロキサシンなどの成分名の物質があり、クレミジア菌を死滅させる働きがあります。テトラサイクリン系はクラミジアの増殖を抑えるものです。マクロライド系の抗生物質は天然由来ですが、ニューキノロン系は人工的に生成されたものです。どちらもまったく副作用がないわけではありませんが、軽いもので済みます。

使い分けをする

抗生物質を投与する治療では、たとえば分量が少なかったり、投与期間が短かったりした場合には、細菌が生き残ろうとして耐性を持つことがあります。途中で投薬をやめたときにも、生き残った細菌は耐性を持つようになります。この場合には、同じ種類の抗生物質を投与しても細菌は死にません。そのため、決められた分量を決められた期間でしっかり服用していく必要があります。

クラミジアは自覚症状が比較的軽い性病です。それだけに、治療では自己判断は禁物です。自分で治ったつもりでも、細菌が生き残っていれば薬に対する耐性を持ってしまいます。医師の指導に従って服用を続けましょう。完治したかどうかは、自己判断ではなく再検査によって調べます。まったく身体からいなくなるまで、たとえパートナーとであっても性行為をするのは控えましょう。

完治の判断は医師に

軽いもので1週間程度、長くても3週間程度で治療は終わります。男性なら陰茎のかゆみや、白っぽい膿が出なくなり、女性ならおりものの臭いや色が元に戻ります。ただし、完治の判断は患者自身が行うのは危険なので、再検査を受けて医師の判断に従いましょう。再検査を受けて陰性反応が出れば完治したと認められます。

また、パートナーで治療を受けた場合には、片方だけが治療が終了してもいけません。1回陰性が出ていても再発するリスクは高いので、完治したと診断されてから1ヶ月ほどしてから再々検査を受けたほうが良いでしょう。クラミジアは自覚症状が軽く、風邪の症状にも似ているため、なかなか完治しまいケースがあります。薬を飲めばすぐに治るとしている医療サイトもありますが、うかつに信じないように注意しましょう。

軽度であれば投薬は1回

クラミジア・トラコマティスは、血中の成分濃度を上げるだけで一気に死滅させることが可能です。特効薬と言われているジスロマック1000mgを1回服用するだけで壊滅することもあります。ただし、これは軽度のときに発覚したときに限られます。

女性はいつものおりものの状態と違っていたり、下腹部に痛みを感じるようであればクラミジアを疑ったほうが良いでしょう。男性は風俗店経由の感染が非常に多く、オーラルセックスなどでも感染します。男性がクラミジアに感染して、その状態でパートナーとコンドームを使わずにセックスすると約50%と高い確率で感染します。

2人でクリニックに行きましょう。パートナー同士で話し合って、検査をしてみることです。今は有能な検査キットも販売されています。

クラミジアという病気

クラミジアは性感染症、つまり性病です。粘膜から粘膜へと感染する病気で、原因となる細菌は男性や女性の性器を主な宿主とします。これはクラミジア・トラコマティスという細菌です。これは偏性脂肪内寄生体という細胞で、宿主細胞のなかだけで生存し、増殖する性質があります。

キッチンなどにいる大腸菌はタオルやスポンジのなかでも生存できますが、クラミジア・トラコマティスは粘膜の細胞のなかに侵入しないと生きていけません。細菌ですので、増殖をうながすタンパク質などの栄養分の補給を断つことで死滅させることができます。

治療には抗生物質

クラミジアの細菌を死滅させるためには、栄養となる物質の供給を止めることが効果を発揮します。このような成分を持つ薬を抗生物質といいます。たとえばインフルエンザはウイルスが原因菌ですが、これも抗生物質を使って栄養分を断つことで克服し、症状は免疫機能の働きによって緩和されていきます。

細菌を死滅させるための抗生物質は、日本では市販薬になっていません。医師の処方箋なしでは販売してはならないことになっています。抗生物質は使い方を誤ると、治療できないどころか、症状を悪化させてしまいます。また、副作用も強く出るケースがあるので、必ず医師が診断のうえで処方箋を出して、それに従って薬局が販売しなければなりません。ドラッグストアで風邪の市販薬を買うように気軽に入手できません。

クラミジアの治療にはアジスロマイシンと呼ばれる成分を含む抗生物質ジスロマックを服用します。喉のクラミジア、性器のクラミジアいずれに対しても同様です。アジスロマイシンとして1回1000mgを服用するだけで完治します。

受診するのはどこ?

クラミジアを治療するには、病院に行って医師の診断を受ける必要があります。診療科目としては、泌尿器科、産婦人科、性病科などが良いでしょう。男性なら泌尿器科、女性なら産婦人科が適しています。性病は一般的に専門の医師でなければ正しい判断ができないので注意しましょう。検査だけを受けたいという場合には、たとえば匿名で受けられる検査のキットが販売されています。信頼性は医療機関と同等ですから、ここで陽性反応が出たら素直に病院に行きましょう。また、ネットではクラミジアの治療が可能な市販薬が販売されています。

これは海外の治療薬を個人輸入するものです。正規品も販売されていますが、悪質な業者もたくさん存在しているので注意しましょう。確実性という点では、まず検査キットで検査して、陽性反応が出たら専門のクリニックや病院に行くことが良いでしょう。自覚症状が薄い病気ですが、素人が下手に判断して知識もなく薬を使うのは危険です。