ジスロマック錠について

ジスロマック錠の種類と使い方

ジスロマック錠の処方

ジスロマックという抗生物質には、錠剤、カプセル、ドライシロップの3タイプがあります。ごく一般的なのがジスロマック錠250mgで、もう一つはジスロマック錠600mgがあります。症状によって処方される量が違うので、このような種類の錠剤があるのです。咽頭炎や喉頭炎、急性気管支炎、副鼻腔炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア、淋病などに250mgが処方されます。成人の場合は、1日に1回、500mg(2錠)を3日間服用します。尿道炎や子宮頸管炎では1000mg(4錠)を1回服用するというような処方です。600mgのジスロマックは、一般的な細菌感染で処方されるのとは違い、後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う症状(播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス症)の発症抑制と治療で処方されます。

ドライシロップ、カプセル、細粒の処方

ジスロマックには、錠剤の他にドライシロップ、カプセル、細粒があります。成人用はドライシロップ、カプセルと細粒は小児用です。成人でも錠剤が飲み込みにくい、苦手で飲めないという人はいますので、そういった人でも楽に服用してもらうためにドライシロップがあるのです。ドライシロップは2gを水60mlに溶かして空腹時に飲みます。カプセルと細粒は小児用なので、子どもの体重によって処方される量が決まります。体重が15kgから25kgなら1日2カプセル、26kgから35kgなら1日3カプセル、36kgから45kgなら1日4カプセル、46kg以上なら5カプセルがだいたいの目安です。体重が15kgに満たない子どもなら細粒が処方されます。もちろん、体重が15kg以上でもカプセルタイプの薬が苦手だという子どもには細粒が処方されるので医師に相談しましょう。

勝手に量を増減しないこと

ジスロマックは、クラミジアなどの性感染症にも良く効く抗生物質で、この症状が出てジスロマックを飲むとすぐに効果があらわれて良くなります。このような時に、1回服用して良くなったからと自分で勝手に薬を飲むのを減らしてしまったり、1回飲み忘れたから次に2回分飲んだりする人がいます。このような飲み方はどちらも間違いです。1回飲んで症状が良くなったとしても、まだ細菌が死滅したわけではありませんので処方された分はきちんと飲み切ることが大切です。また、飲み忘れ分を次に一緒に飲むのも良くありません。ジスロマックは、医師の指示通り最後まできちんと服用することで良い効果がみられる薬なのです。

効果が長期間継続するジスロマック

なぜ効果が継続するのか

ジスロマックという抗生物質は、他の抗生物質と比べて効くのも早く、またその効果が長期間持続します。これはジスロマックの有効成分が、炎症を起こしている部分に反応する白血球に取り込まれる特性を持っているからだと考えられています。ジスロマックを服用すると、有効成分は腸から血液中の白血球に取り込まれ、すぐに患部に運ばれます。白血球はもともと体から病原菌などを取り除く働きがあるため患部に到達した後は効果が長期間続くのです。この作用のことを、ファゴサイトデリバリーと言います。このような作用がみられるのは、抗生物質でもジスロマックだけなので、最近ではジスロマックが注目されています。

ジスロマックを使う利点

ジスロマックを使う代表的な疾患に、クラミジアという性感染症があります。クラミジアと診断されたら、ジスロマック1000mgを1回服用するだけで1週間効果が持続します。他の抗生物質であれば、同等の効果を得るには通常1日2回から3回の服用が必要です。これだと飲み忘れがあったり、飲む量を間違ったりしがちですが、ジスロマックならこのようなトラブルが起こりにくいのです。

ジスロマックが良く効くとされる症状は

ジスロマックには様々な細菌感染の症状を鎮める効果があります。マクロライド系の抗生物質で、適応する症状がとても多いことで知られています。ジスロマックが処方される感染症は、クラミジアや淋病といった性器周辺の炎症、喉頭、咽頭に起こった炎症、歯周病、副鼻腔炎などが主なものです。その他には、尿道炎、子宮頸管炎、リンパ節炎、気管支炎、肺炎などにも良い効果があります。

飲み方が簡単でよく効く薬

ジスロマック以外の抗生物質だと、1日に何回か飲み、それを何日間か続けなければなりませんでした。しかしジスロマックなら、1日1回からで良く、1週間という長期間効果が持続するので服薬のトラブルが起こりにくいとされ、いろんな感染症に処方されるようになってきています。ジスロマックが処方される代表的な感染症はクラミジアですが、風邪や副鼻腔炎、肺炎などにも良い効果があらわれていますので、これからはもっとクラミジア以外の症状にも処方されるようになるのではと言われています。薬の管理が自分でうまくできない人には、ジスロマックはおすすめの薬と言えます。

クラミジアという病気とその治療法について

クラミジアの症状とその特徴

クラミジアは細菌が原因の性感染症です。男女どちらにも感染する可能性があるもので、症状の出方は男女で違いがあります。男性がクラミジアに罹った時は、尿道の不快感や痒み、尿道から膿が出る、排尿する時に痛みがある、発熱といった症状があらわれます。これらの全ての症状が出るわけではありませんが、尿道の不快感や痒みを訴える人は多いようです。症状が進行してくると、尿道に痛みが出てきます。発熱があった時は風邪と間違えられることが多いです。女性がクラミジアに罹った時は、おりものが増える、不正出血がある、下腹部が痛む、性器が痛むといった症状があります。生理周期による体の変化と似た症状ですから見逃しがちですが、おりものの量が増えたり、おりものが変色してくるので気づきます。何かおかしいなと感じたら、男性は泌尿器科、女性は婦人科へ行って検査をしてもらうようにしましょう。

クラミジアとわかったら

病院で検査を受け、その結果クラミジアと判明したらすぐに治療を開始します。治療と言っても、ジスロマックを飲むだけで良いので比較的楽に治療が可能です。ジスロマックはクラミジアに良く効くと言われていて、飲んですぐに効果があらわれます。また、1回薬を飲んだらその効果が1週間程度持続するのでほとんどこの段階で治ってしまいます。クラミジアと確定したら、まず医師の指示通りジスロマックを飲むようにして完治させましょう。クラミジアの約9割は飲み薬で治ってしまうと言われているので、薬はきちんと飲むようにしてください。

早期発見と予防について

どんな病気でもそうですが、早期発見、早期治療はとても重要です。クラミジアは、気づかない間にパートナー同士で移し合いしていることがあるので、男性、女性のどちらかがクラミジアとわかったらパートナーも検査することをおすすめします。そして、もしクラミジアと診断されたら、パートナーも一緒に治療を行うようにすると良いでしょう。そうすればパートナー間で移し合ったりすることもありません。クラミジアは粘膜の接触が原因となることが多いので、予防するには避妊具を使うようにしてください。しかし、これでも完全に予防することはできませんので、保菌者かもしれないという人との行為は控えるなどして予防するようにしましょう。